メディアに出〜た・予防歯科'2001 このページはTVや新聞などのメディアに載った予防歯科関連の歯科関連の御紹介です 詳細については著作権の問題も有りますので出版元のホームページ等をご利用下さい 2000年度版はココをクリックして下さい 2002年度版はココをクリックして下さい 2003年度版はココをクリックして下さい
東京予防歯科研究会 有志


HP制作:一之瀬善憲
*掲載順でアップしてますので、最新情報は一番下になります*
朝日新聞 朝刊’2001/1/11、朝刊、くらし面より
キシリトール摂取量 子どもは高齢者の10倍
      
甘味料のキシリトールは子どもが高齢者の10倍も口にしている--------。こんな傾向が厚生省研究班の食品添加物摂取量総点検でわかった。年代別の摂取量測定は初めて。健康に影響するレベルの差はないが、世代間の食生活の違いを反映している。
調査は1999年、全国9箇所で食材を仕入れていった。幼児(1―6歳)、学童(7―14歳)、成年(20−64歳)、高齢者(65歳以上)の5つの年齢層に分け、1日の平均的な食事の中に含まれる281品目の食品添加物量を測定した。
その結果、ガムなどの菓子や飲料に使われるキシリトールの1日の摂取量は、学童が17.1ミリグラム、幼児が16.7ミリグラムだったのに対し、高齢者は1.69ミリグラムとほぼ10倍の開きがあった。
逆に、同じ甘味料でも漬物などに使われるサッカリンナトリウムは成年、高齢者が多く口にしており、幼児のほぼ10倍、学童の約4倍の量が食事に含まれていた。添加物の総量は、外食の機会が多くなるに従って増え、成年は幼児の約1.6倍だった。

* 現在、キシリトール入りの加工食品や薬(薬に関しては、以前より糖尿病の患者さんの点滴等に使われています。)は色々有りますが、殆どがガムと考えられますので当然の結果と思われます。
「子どもは高齢者の10倍」と数字的には多いのですが・・・
* 高齢者(義歯使用者が多いと言う意味)にも使い易いキャンディタイプ・キシリトールが今までのように簡単に入手できればと思うのですが,あまりにも購入者が少なかったので市場にあまり出なくなってしまいました。
ドライマウス(→リンク)等の事もあり、これからは高齢者の方こそ積極的に使って頂きたいと思います。
因みに、ロッテ製品は販売店に直接注文すれば、箱単位になりますが購入することが可能です。
それにしてもまだ1日当たり学童で17.1mg(1g=1000mg)では効果がある量とはいえませんが・・・。


朝日新聞 朝刊’2001/3/4、日曜版、みんなの健康より
虫歯治療

菌、だ液の検査を活用

口の中を診て悪い部分を削って詰める。そんな虫歯治療のイメージを変える歯科医たちが現れた。削る前に口内にいる虫歯菌の量やだ液の状態を検査し、そのデータに基づいて患者に適した治療方針を決める。検査を受けることで患者は口内衛生に興味を持ち、歯磨きなど予防のためのケアの動機づけにもなる。虫歯対策では先進的なヨーロッパ諸国に後れを取る日本だが、改善の引き金になるかもしれない。

予防動機づけにも効果

「口内を調べる検査をしてみませんか。歯の長持ちに役立つんですよ」
神戸市灘区に住む主婦の前田千春さん(四六)は昨年六月、奥歯のかぶせ物がはずれ、訪ねた歯科医院でそう勧められた。 虫歯の原因となる主な細菌はミュータンス連鎖球菌とラクトバシラス。検査では、だ液を取って菌の種類と量を調べたり、だ液の量や機能をみたりする。 検査から数日後、結果のレーダーチャート=図=を見せられた前田さんは「こんなに虫歯菌がいるの」と驚いた。酸性に傾きやすい口内を中性に戻すだ液の働きもあまり良くなかった。 二つの菌は健康人にもいる常在菌だ。口内には百種以上の細菌がいるといわれている。バランスが崩れて虫歯菌が増えると虫歯になりやすい。前田さんを診た歯科医の藤木省三さん(四五)は「約七割の人に虫歯菌がたくさんいる」と話す。 藤木さんはコーヒーや紅茶の砂糖と夜の果物を減らすよう助言。細菌の温床となる歯垢を除くため、歯科衛生士による歯磨き指導も徹底して受けてもらった。 半年余が過ぎた二月には、口内全体の状態が改善した。前田さんは「歯茎もひきしまってきたと先生に言われました。検査で口の中の状態が初めてわかった。手入れをすれば変わるんですね」という。 歯の表面では、構成要素のカルシウムなどが溶けたり(脱灰)、それが再び結晶を作って沈着したり(再石灰化)している。バランスが取れていれば問題ないが、虫歯菌が出す酸などの影響で脱灰が進み、再石灰化が追いつかないと虫歯の危険性が高まる。 国立感染症研究所の花田信弘、口腔(こうくう)科学部長によると、口内菌のうち、虫歯菌の割合が1パーセント程度を超えると虫歯のリスクが跳ね上がる。「歯科医院の検査で菌が多いと言われるのは大体このレベル以上なんです」 「脱灰、再石灰のバランスは、菌の量、だ液の量や酸を中和する力、飲食回数、歯磨きの頻度、フッ素の使用状況などが関係しています」と岡山市内で歯科医院を開業している岡山大学名誉教授の山下敦さん(六七)。項目ごとに状態をつかみ、虫歯になるリスクの大小を知ることが予防や治療に欠かせない。低リスクの人は虫歯があってもあまり進まない。再石灰化を促す治療もできる。しかし、「高リスクの人は、改善の努力をしなければ、いくら虫歯を削って詰めても長持ちせず、また悪くなります」 口内状態を調べる検査キットは、ヨーロッパで開発されたものが数年前から国内販売されている。山下さんによれば、全国約六万の歯科医院で、リスク診断のために検査キットを活用しているのは数パーセントしかいない。 検査会社大手のビー・エムエル(本社・東京)は昨年九月、だ液などを検査する歯科医院向けサービスを始めた。「サービス契約をしている歯科医院は百ほど。まず全国の約三%になってもらうのが目標です」と同社デンタルラボ課の湯川英二課長補佐。 藤木さんのところで、三年以上継続して定期診察を受けている十歳以上の子供も六二人について、治療中か治療済みの歯の数(DMFT)を調べた。平均1.1本。年齢は少し違うが、国内の十二歳児のDMFT2.9本(一九九九年学校保健統計調査)の半分以下だ。スウェーデンやフィンランドなど北欧の歯科医療先進国並といえる。 藤木さんは「検査に基づくシステムをつくって対応すれば、子どもたちの虫歯は減らせます。たくさんの歯科医院に取り組みが広がってほしい」と話す。

歯科検査のレーダーチャート

注)著作権の問題もありますのでテキストのみ載せておきます。
検査結果を患者に説明するときに使う。藤木さんが会長を勤める日本へルスケア歯科研究会(事務局・東京)や検査キット販売会社が考案したチャートが主に使われている。虫歯菌の数、だ液の状態、飲食の回数などを段階的に示す。各項目の目盛りは、内側にいくほど虫歯のリスクが高くなるようになっている。

* 歯を削って充めたり、被せるだけが虫歯治療ではありません。また本当の虫歯治療でもありません。
* 何が原因で発症したのかを追求考察し、原因に応じた予防の方法を講じなければなりません。

* 根本的な問題をおさえなければ、治したところが長持ちすると言う事もありえませんし、また、別な場所の虫歯が出来てしまいます。これは虫歯だけでなく歯槽膿漏(歯周病)についても同じ事が言えます。
* 早く保険診療でも口腔(こうくう)内の数々の検査(→リンク)が出来るようになると良いのですが。



週間朝日'2001/3/23版、大反響 口呼吸特集2弾より
でっ歯、目のたるみ、タラコ唇・・・
口呼吸をやめれば美人になれる

リウマチ、アトピー、ぜんそくなど、「すべての免疫病は口呼吸が原因で起こる」。本誌昨年12月22日号の記事は大反響を呼んだ。ところが、「口呼吸の恐怖」はそれだけではなかった。出っ歯、目のたるみ、タラコ唇、シミ、シワ、など、美人からどんどん遠ざかる原因にもなるというのだ。

「あなたは口呼吸をしていますね。だから出っ歯で唇がたるんでいるんです」 東京大学医学部口腔外科の西原克成講師は、記者の顔を見て容赦なくこう言い放った。 
 えっ、でもどうして口呼吸が出っ歯を引き起こすの? 西原講師によると、原因はどうやら、口呼吸の人の食事法にあるらしい。
 人間は食べ物を飲み込むとき、唇を閉じて口の中の圧力を下げるのだそうだ。ところが、口呼吸をしている人は、食事のときも常に唇が開いているから、口の中の圧力を下げるために無意識のうちに舌で上の歯と下の歯の間をふさいでしまう。このとき、舌は歯に四十〜六十グラムの圧力を加えているという。
 「歯というのは、咀嚼運動にように縦方向から加わる力には五十キロ程度まで耐えられるが、横から加わる力には弱い。たった二十グラムの力でも、絶えず横方向から圧力を受けていると、歯は少しずつ動いてしまうのです」(西原講師)
 つまり、口呼吸をしている人は、食事のたびに舌で前歯を押していることになる。話をするときや、唾液をのみ込むときも同じ。結果、出っ歯になるという。
 なるほど。でも驚いてはいけない。口呼吸で影響を受けるのは歯並びだけではないという。
「口呼吸では、鼻から上の"表情筋"を動かす機会がなくなります。すると、目がたるみ、小ジワが増える。口を閉じないでいつもポカンと開けているので、下唇は緊張感がなくなり、上唇に比べて厚い"タラコ唇"になる。口呼吸では十分な酸素が吸えないので、体じゅうが酸素不足になって皮膚が黒ずみ、シミも増えます」
 口呼吸を続けていると、こんな末恐ろしいことになってしまうのか・・・。
 さらに追い討ちをかけるのは、西原講師が口呼吸が原因という片側噛みだ。
 「口呼吸をする人は歯並びが歪み、連動してあごの形も歪んでくる。すると、多くの人が片噛みのクセを伴うんです」(西原講師)
  人には利き手があるように「利きあご」がある。ガムを口の中に放り込んだとき、自然とガムを噛み始めるのが利きあごだ。記者の利きあごは右側らしく、西原講師に、
「顔の左側がたるんでいます。右が゛地鶏顔゛で、左が゛ブロイラー顔゛」
 と指摘された。
  利きあご側の筋肉は引き締まってほおがピンと張る(地鶏顔)が、使わない側のほおやあごの筋肉は緊張感がなくなりたるむ(ブロイラー顔)。すると、
 「利きあご側は口角が引き上げられるので、人によっては目の周囲の筋肉が極端に引き締まってしまい、目が小さく見えることもある。いつも同じ側の歯を酷使するので、歯並びにもひずみが起き、顔が歪むのです」(西原講師)
 片側噛みはこんな現象も引き起こすという。
「顔と首の筋肉は連動していて、片側噛みを続けていると、首の筋肉は利きあご側の筋肉に引っ張られて縮み、利きあご側へ首が傾いてきます。すると、寝るときには利きあごを下にすると楽になり、"眠りグセ"がついてしまうのです」(西原講師)
  この眠りグセ、顔の骨格を歪める作用としては、口呼吸や片側噛みよりも強力らしい。というのも、仰向けで寝ているときは人間の顔は五キロほどだが、横向きやうつぶせで寝ると、枕や体重の圧力を受けて六〜九キロもの重さになる。つまり、横向きやうつぶせで寝ていれば、たった十センチ四方のあごに随時六〜九キロの重さがかかっていることになるのだ。
 口呼吸?片側噛み?寝相の悪さという連鎖が「ブス顔」を生み出す原因となっているようだが、実はこれ以外にも、私たちが何げなくやっている悪いクセがある。
  例えばほおずえ。たとえ短時間であっても、五キロもの頭の重さがあごに加わるのだから、顔が歪む原因になるのだという。
 こうした何げないしぐさがあごの動きを阻害し、顔を歪めることは、現役の歯科医も指摘している。『女のキレイは「歯」と「口もと」から』の著者、林歯科(東京都中野区弥生町)の林晋哉氏はこう言う。
「なにかに夢中になっていると、つい奥歯を噛みしめたり、食いしばったりしてしまいますが、そうするとあごの関節や筋肉が疲れ、凝り痛みを生じます。噛むのに偏りがあったり、横向きやうつぶせ寝をしていれば、片方の筋肉が凝ってしまいます。すると、片側のほおが盛り上がったり、口元が歪んだりと顔のバランスが崩れていくのです」

片側噛み矯正で表情が生き生き

 いずれにせよ、西原講師によれば、三大原因を取り除くことが美人への近道のようだが、ではどうしたらいいのか。
 まずは口呼吸。西原講師によれば、口呼吸をやめるには、口と肛門を閉じ、背筋をしっかり伸ばして腹式呼吸する。鼻には市販の鼻腔の容積を広げるテープや器具を使い、口は紙テープを軽く張って、鼻呼吸しやすくするといいという。きちんと鼻で呼吸できるようになれば鼻の周りの筋肉が鍛えられ、三ヶ月くらいで鼻が高くなるそうだ。
 片側噛みの矯正には、虫歯になりにくいキシリトール入りガムを噛む。利きあごのほうに一つ、反対のあごに二つ入れ、軽くリズミカルに小刻みに噛む。強く噛みすぎると、歯が沈んでしまうので注意。
 ガムを使って片側噛みの矯正をすれば、あごや顔の筋肉がグッと引き締まっていい顔になる。たるみがなくなるので、目がぱっちりと大きくなり、表情が生き生きしてきます。ふ抜け顔だった人が、すっきりとした美人に変わりますよ」(西原講師)
 寝相は、仰向けで寝ることを心がける。高い枕は気道を圧迫し、口呼吸を誘発するので、硬めの布団に枕なしで寝てみる。どうしても必要なら、頭が沈み込む柔らかい羽毛布団がいい。
 早い人なら、二週間で効果が現れると、西原講師は言う。無意識のうちに歪めていた美しさ。今日から気をつければまだ取り戻せるかもしれない。
週間朝日:大波 綾 記者

東京大学医学部口腔外科:西原 克成 先生の著書「呼吸健康術−口呼吸から鼻(び)呼吸へ−、発行所:<株>法研・TEL03-3562-3611」の要約ですので、
興味のある方は是非お読み下さい。
目から鱗的な話が一杯載っています。



学校保健フォーラム 6月号 '2001/6/1版、ちょっと役立つHP
学校保健に携わる方々が読まれる雑誌「学校保健フォーラム 6月号 44ページ :ちょっと役立つHP 」に当ホームページが紹介されました。

「学校保健フォーラム6月号」では、「歯と口の健康つくりを総合的な学習で進める」「 すぐに役立つ[保健だより]資料」を特集で組んでおります、ご一読ください。

出版元:健学社 Tel:03-3222-0557 ホームページ http://www.kengaku.com



6月2日放映のテレビ朝日系列(関東エリア10ch 11:20〜12:00)「ダビンチの予言」で歯をテーマにした番組がありました。
当研究会では少しですが制作の協力を致しました。



6月20日放映のNHK教育(3ch 7:10〜7:30)「わたしの健康」で「子どもの歯・虫歯予防」をテーマにした番組がありました。
6月21日放映のNHK教育(3ch 7:10〜7:30)「わたしの健康」で「歯科医とつきあう法」をテーマにした番組がありました。



朝日新聞 朝刊’2001/6/17、日曜版、みんなの健康・変わる在宅医療<中>より
歯の往診で体も回復

 入れ歯がガタつく。虫歯が痛い。口臭が気になる。でも、身体のケアに追われる介護現場では、なかなかそこまで手が回らない。お年寄りの悩みを解決しようと、歯科の往診の取り組みが進んでいる。

病院との連携が課題

  「あのとき、歯は力の根源だと思い知りました
 兵庫県美方町の吉田延治さん(73)。一年ほど前、往診にきた歯科医が入れ歯を修復するため持ち帰った。その直後、床から起きようとしても体に力が入らず、動けなくなったのだ。
 脳内出血で倒れたのは一昨年。左半身の麻痺が残る。介護する妻の小梅さん(69)も振り返る。「また入院かもしれないと頭が真っ白になりました」
 翌日、直された入れ歯をはめると、元通り起き上がることができた。往診したのは町の国民健康保険大谷診療所の上田通明さんだった。
 「限界の力をふりしぼって生活している人にとって、食いしばる歯がないことが何を意味するか。安易に義歯を持ち帰ったことを反省しました」
 それ以来、吉田さんは朝晩、念入りに歯を磨くようになった。ベッドに座り、入れ歯を外す。残っている数本の歯に右手で歯ブラシをあてる。
 ひと通り済むと、洗面器をコツコツたたく。小梅さんへの合図だ。小梅さんは、夫が磨きにくい歯の裏や側面を中心に「自分がしてほしいように磨く」入れ歯もしっかり洗う。
 同じ町の男性(85)は脳こうそくで入院中に肺炎を起こし、胃に管を通して栄養をとっていた。昨年末、町の歯科衛生士が訪ねると、あごがやせて入れ歯がガタガタしていた。補修してもらったら、「食べるのが楽しくなった」。口の中が渇きがちだったが、だ液が増え、表情も豊かになった。今ではベッドを離れて庭を歩けるまでに回復している。
 「歯の治療だけが良くなった原因とは思わないが、医療や介護が十分でも、歯の状態の悪さがそれらの効果を制限してしまうこともある」と上田さん。
 口の中を清潔にすることは肺炎の予防にもつながる。「年をとると、ものをのみ込む嚥下機能が衰える。不潔にしたままでは、細菌が口の中で繁殖し、気道に入り込むリスクが高まる」。そう説明するのは国立感染症研究所の花田信弘・口腔科学部長だ。
 入れ歯につく菌も要注意。「口は食べる基本であり、コミュニケーションの道具。障害をもって何年も生きる時代に、口の中は意外と大事ということが分かってきました」
 しかし、介護の現場では身体のケアが優先され、歯まで手が回らないのが実情だ。旧厚生省の99年の保健福祉動向調査では、70歳以上の7割近くが口の中に「悩みや気になることがある」と答えている。
 ところが、日本歯科医師会によると、介護保険の主治医意見書で「訪問歯科診療」が必要とされた人は、大半の都道府県で1%に満たなかったという。
 課題はある。
 歯を削ったり、だ液や水を吸引したりする携帯用機材は軽いものでも10`ほどある。値段は数百万以上。買うのに二の足を踏む開業医は少なくない。
 お年寄りは色々な病気や症状を抱えていることが多く、治療のリスクも高い。たとえば、脳血管障害などの治療で血液が固まるのを抑える薬を飲んでいたら、歯を抜いたあと出血が止まりにくくなる。ぜんそく発作の引き金になるかもしれない。
「薬や既往歴が場合によっては治療の障害になる。主治医からの情報収集や緊急時の近隣病院との連携が大事です」と東京都杉並区の「歯科保健医療センター」の運営委員秋山博明さんは言う。
このセンターは杉並区と区歯科医師会が連携して今春、立ち上げた。往診を頼まれると、まず調査員が患者の全身の状態を調べる。機材はセンターに常備し、約170人の協力医が利用できる。「歯科衛生士を含め、自信Sを持って対応できる人材の教育にも力を入れたい」と秋山さん。摂食や嚥下機能などを学ぶため、数人の歯科医が大学で研修を受けている。
 日本歯科医師会も最近、「在宅歯科保健医療ガイドライン」を作った。高血圧やぜんそく、糖尿病といった人を治療するとき、どんな点に気をつけるかなどを挙げている。
 治療費には保険が適用される。歯科医は交通費を実費請求することができる。



朝日新聞 朝刊’2001/7/1、日曜版、みんなの健康より

20代の娘の歯ぎしりのことです。寝返りのときや手足を動かすたびにしています。気にするといけないと思って、本人には言っていません。でも、年ごろですので、治せるのなら治療を受けさせようと考えています。
(鹿児島・S)

歯ぎしり
安眠を心がけ、リラックスを
回答者:日本歯科大学:補綴学:教授:小林義則先生

問 どうして歯ぎしりをするのでしょうか。
答 原因ははっきりしていませんが、疲労やストレスなどの問題と、歯のかみ合わせが悪いといった咬合(こうごう)の問題があげられます。

問 かみ合わせが悪いと歯ぎしりするのですか。
答 歯並びが悪かったり詰め物が出っ張っていたりすると、寝ている時に無意識に歯をこすり合わせてキリキリと音を立てます。実際には、強くかみしめても音が出ないことや、歯を軽く接触させることもあります。歯ぎしりになるのは3割ほどです。

問 そんなに歯をかみ合わせているのですか。
答 私たちの研究では、健康な人も1晩に15分ほどかみ合わせていることが分かっています。自覚があったり、周囲から言われたりしたことのある人だと約40分にも及びます。1時間45分という人もいました。食事などで1日にかみ合わせる時間が計約15分ということからすると、とても長い。

問 健康への影響は?
答 無意識のうちにかみ合わせる力は、寝る前にガムを強くかんだときの数倍から十数倍になることが報告されています。レベルをこえると、全身にさまざまな影響が出ることもあります。

問 どんな症状ですか。
答 歯がすり減ったり補てん物が壊れたりします。歯肉が傷つくこともある。咬筋(こうきん)が肥大し、口の開閉時に関節や筋肉が痛んだり、関節でカクンという音がしたりする顎関節症(がくかんせつしょう)の引き金にもなる。睡眠障害、肩こり、頭痛などにもつながり、影響は予想以上に大きい。

問 相談の方は本人に話していないそうです。
答 症状がないなら心配はないでしょう。同室の人の指摘が半年で2回以上あれば相当歯ぎしりしている可能性がある。何らかの症状が出ているようですと治療が必要です。

問 治療法は。
答 原因が明らかではないので、今のところは対症的な方法です。有効性が報告されているものでは、寝る前に「歯ぎしりしない」などと繰り返し自己暗示をかける療法や、抗うつ薬などを飲む薬物療法、理学療法、スプリント療法などがあります。

問 スプリント療法とはどういう方法ですか。
答 歯に透明なプラスチックの板をかぶせて咬合(こうごう)の接触を断ち、かみ込みで余分な力が加わらないようにします。約2週間で歯ぎしりを健康なレベルまで減らし睡眠障害などの症状も改善したデータもあります。咬合(こうごう)の問題が歯ぎしりを悪化させ、持続させることを示すものと言えます。

問 自分で心がけることはありますか。
答 安眠できるように室温を保ち、仰向けで下あごを引き、低いまくらを勧めます。目につきやすい壁に「歯をかみしめたら、あごの力を抜いてリラックスする」などと書いた紙を張っておくのもよいでしょう。

当研究会のホームページで載せております「リンク→歯の寿命を縮める歯軋り食い縛り」も参考になるかと思います。お読みください。


NHK教育 ’2001/12/9 7 :00〜7:30 すくすくネットワーク より
乳幼児の虫歯予防のテーマで放映がありました。

「これで解決! 歯のトラブル」

*先ず、乳幼児の歯の生え方の説明
子どもによって生え方は違う、それによってトラブルも違う。
6歳1ヵ月と2歳3ヶ月の家族の紹介。
子ども達に虫歯はない、母親に気をつけている点を聞いた、「大変だが歯磨きの仕上げをしっかりしている。」
もう一組の家族、1歳5ヶ月の子どもに軽い虫歯が2本出来ていた、今予防をしている方法は「口移しで物を与えない。→リンク」「アメやジュースをあげない。」「まめな歯磨きを実行している。」

* どのように虫歯になるのかのメカニズムを知っていると予防に役立つと言うことで、
スクスクサポーター:東京歯科大・小児歯科の太多和先生の登場
歯の出来方の説明
妊娠1.5月(7週)で、歯が顎の中で出来始める。
生後1ヵ月ぐらいで、顎の中では大体出来てくる。
生後8〜9ヶ月で、下の歯が生える。
2歳半〜3歳で20本全てが生えそろう。
乳歯で生えて直ぐの歯は、虫歯になり易い事に注意する。
(イラストでの説明)歯の表面であるエナメル質と、内側の象牙質は永久歯の半分ぐらいしか無いので、大人の歯と同じ大きさの虫歯ならダメージは大きいし、進みかたも早い。

司会者と先生のQ&A

Q)虫歯はどうやって出来るのでしょうか?

A)先ずミュータンス菌が細菌膜を作る。→そこに、食べかすが付着する。→ミュータンス菌が歯に付いた糖分を酸にかえる。→エナメル質を溶かし虫歯を作る。


Q)乳歯はどうせ生え変わるのだから放っておいても良いのではないでしょか?

A)永久歯の歯並びを悪くさせられたり。下に続く永久歯に問題を起こす事もある。まれに永久歯が無い人もいるので注意が必要。虫歯も感染症であるから、乳歯の時に虫歯が多かったら永久歯に生え変わっても同じなので大変。バイ菌の数を減らす努力はしておかなければならない。それに、習慣は永久歯になったからと言って変わるものでもないし。


Q)子どもを歯科医院へ連れて行くのは大変ですし,自分からは言い出さないのでタイミングが難しいのですが?

A)親が仕上げ磨きをする時に良く歯を見てあげて下さい。
C1:早期の歯の溝などに、穴までは開いてないが、白かったりプチット黒い部位がある。歯の根元がチョークみたく白っぽい帯になっている。この時期ならもう歯科医院で見てもらう事が重要。
C2:(軽度の虫歯)もう少し進んで、穴が出来る。このぐらいまでには是非とも連れて来てもらいたい。神経までは至ってない。
C3:(重症の虫歯)深い虫歯は神経まで至ってるので治療の回数もかかる、麻酔が必要になるし痛みも出易いの大変。
C4:(末期の虫歯)さらに進むとボロボロに歯は溶けて、永久歯まで問題が出て来る事もある。
歯科医院にはC1の虫歯かな?と思われる時期で連れて来るのがベストです。


Q)どんな誘い文句で、上手に子どもを歯科医院に連れていけば良いのでしょうか?

A)本当に痛くなければ連れて行き易いハズだから、C1ぐらいで「見てもらって、お掃除してもらいましょう」と言うのが良い。
治療が痛いとかの話はしない。親が治療で痛かったとかの話をしていれば先入観念が出来ているので、痛くないから大丈夫と言ってもなかなか難しくなってしまいます。
また逆に、「痛くないし、楽しい所だから」とか言って連れて来ない方が良い。もし何かあった場合、信頼関係が崩れるので止めてもらいたい。始めから治療で連れて来るのではなく、定期健診などで段階的に歯科医師になれさせておくと良い。

Q)出来れば、虫歯にならないように予防すると良いのだが、どうやって虫歯予防をして行くのでしょうか?

A)番組のホームページ(http://www.nhk.or.jp/sukusuku)
に寄せられたメールの紹介をした。(素人の報告なので割愛しました)


Q)本当に甘い物は良くないのでしょうか?

A)甘い物は原因の一つでしかない。
 虫歯の原因は4ッの要素がある。
・ 歯
・ 細菌→ミュータンス菌
・ 食物→甘い物だけではない。
・ 時間→作用する回数や時間、ダラダラ食べるのは良くない。甘い物を口の中にズーット中に入れておくと酸性に傾く時間が長い。人間は良く出来ていて元に戻そうとするが、戻りきる前にまた食べると酸性になる。
  特に粘着性の物は良くない。電車の中で時々見かける、ソフトキャンディ、キャラメルは軟らかくて粘性があり良くない。


Q)家で出来る簡単な予防方法は?

A)間食の与え方と歯磨きです。
 甘い物を食べる時はジュースと一緒ではなく、お茶や水にする。
食べた後はウガイや歯磨きをする事が大事。
歯磨きはバイ菌の数を減らすと言うことです。
* 父親が子どもの歯磨きをしている様子を紹介
(悪戦苦闘している場面)(ついつい力を入れてゴシゴシ磨いている、→顔面キックをくらいそう)
(歯磨き上手かな?を歌いながら工夫している様子を紹介)

上手に磨く方法を歯科衛生士の内川さんより説明
@「寝かせて磨く」親の膝の上に頭を乗せる。
A「歯ブラシは小さい物を」
B「持ち方は鉛筆を持つように」握ってしますとツイツイ力が入ってしまいます。
C「力を入れすぎないように心がける」
D一箇所10回ぐらいは磨く。
・上の前歯を磨く時は上唇を軽く持ち上げ、細かく動かす。
・ 上の奥歯の外側を磨く時は指を入れ、やさしく上に持ち上げてからやると良い。
・ 裏側は覗き込みながら磨く。
・ 前歯の裏側はブラシを縦にして一本ずつ。奥歯は横にして磨く。
・ 最後に噛む面をかき出すように磨く。
・ 下の歯も上と同じようにする。
・ 4歳ぐらいになったら上手に磨けるようになってくるので、その際に小さい鏡を持たせて磨かせる。
・ だが、ブラシの持ち方はまだ、グーで握って良い。そうでないとかえって安定せず上手に磨けないようです。
・ 一箇所20回を目安。


Q)仕上げ磨きはいくつ位までか?

A)子どもが自分で出来る所はまかせる。
自分で出来にくい場所、例えば上の奥歯の外側の所や下の奥歯の内側、上唇の内側の前歯の付け根は指でヒダを押さえて保護してやってあげる。
右利きの親は子どもの右側の奥歯が上手く磨けないので注意!
6歳臼歯がチャンと噛み合うまではやってあげるようにして下さい。
8歳ぐらいまでは時々チェックが必要。


Q)歯科医院での定期健診はどの位の間隔で? 

A)3〜4ヶ月に1回。
1〜2歳で虫歯が有るお子様は2〜3ヶ月に1回。3ヶ月ではC3まで進んでしまう。
結果で虫歯がなければ、4〜6ヶ月に1回 


Q)最後にパパやママにメッセージが有りますか?

A) お子さんの口の中に注意してもらうのは大切な事ですが。パパやママは虫歯や歯周病はないですか?
習慣の事なので、パパやママのやっている事を見てそ育ちますので、お口のなかのケアーをガンバってください。
家族みんなで!
歯のケアは先ずはパパとママから。

乳幼児を主体とした虫歯予防の話でしたので、フッ素の事が出てきませんでした。参考までに。


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