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| 2005年6月記 |
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口臭を予防する-舌磨き
舌も歯磨き(?) 息もスッキリ
先ずは断り書きです。
お口から出る臭いは100%消すことは出来ません。
何故なら、体は色々な組織や構成、仕組みで成り立っています。それぞれの物質は特有のニオイが有り。
かつ、生きるために必要な息が物質も通過させます。
したがって少しは臭って当然なのです。
要は害があるほど臭いを発するかどうかにあります。
社会的容認限度内に有るのに、気になってしまうのは一種の病気(旧・自臭症)と位置づけます。
専門的になりますが、従来の分類=自臭症では意味が多すぎるので、現在は仮性口臭症と口臭恐怖症に分けて対応する場合が多くなりました。気になって仕方ない方は是非専門の医療機関をご利用下さい。
口臭を予防するために口臭の発生源からメカニズムと予防方法を勉強いたしましょう。
場所はどこか、原因は何かで対応策が異なります。
*口臭発生源マップ( 下のA〜Fまでを順にクリックして下さい )
A:鼻の奥に病気がありますと息が近くを通る際に一緒に臭いとして出てきます。
パーセントとしては少数。
副鼻腔炎や蓄膿症では鼻汁が鼻の奥から喉の方へ下がってきて喉(のど)に流れこみます、これを後鼻漏(こうびろう)と呼びます。朝起きて咳きや痰がやたらに出る方はその可能性が高い。予防対策→耳鼻咽喉科での治療が必要です。(リンク→参考)
B:病的なものとしては深い虫歯、歯周病(歯槽膿漏:シソウノウロウ)、智歯周囲炎(親知らずの歯の周りが腫れる病気)などが上げられますが、生理的なものとして一般に信じられているデンタルプラーク(歯垢:シコウ=歯糞)よりも、舌背上(舌の上の表面)の舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク、舌の上の白い苔状のもの)が原因であることが科学的に証明されています。
口臭の90%が口の中から出ています。
その内の約80%は、舌に付く付いたがんこな細菌のかたまり舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク)が出す臭い(揮発性硫黄化合物など)です。
もう少し専門的に説明いたしますと。舌体(:ゼッタイ=舌の前方2/3)の舌背上の嫌気性菌が脱落上皮細胞、白血球のような唾液成分、および唾液や食物残渣に含まれるタンパク質に存在するアミノ酸を分解することにより発生します。
また、舌の表面は非常に凸凹しているので、バクテリアはその基底部に侵入して舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク)と呼ばれ、アミノ酸の分解過程で舌上の皮膜は揮発性硫黄化合物を形成する。
主な、揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds:VSC)は硫化水素、メチルメルキャプタン、ジメチルサルファイドである。
これはガスクロマトグラフ(気体成分や量を分析する機械)で確認されています。
口臭予防には歯磨きよりも舌清掃が数倍効果的であることが判明しています。
歯磨きだけならば:約25%
舌クリーナーだけでも:約75%(舌磨きの方法)
両方の使用で:85%の効果があります。
*唾液の分泌量が下がりますと唾液による洗浄作用や殺菌、抗菌作用が衰えるので舌背上(舌の上の表面)の細菌が異常繁殖し舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク)も増え口臭も増加します。
唾液の分泌量を下げてしまう原因は色々あります。→リンク:口腔内乾燥症(ドライマウス)を参考にしてください。
過度の緊張が続いたり、自律神経失調症(夜更かしは気をつけましょう)、ストレス過多(柑橘系の香りがストレスの緩和に効果があるとの実験報告があります。)などもあります。
また口呼吸(鼻で呼吸せず口で息をする人→リンク:口呼吸(こうこきゅう)は、万病の元!)をしてる人は唾液が出ててもすぐ乾燥状態になりますので口腔内乾燥症と同様です。
生臭い口臭はこの可能性があります。
朝起きた時に口臭を感じる人も多いと思います、就寝中は唾液の分泌量も下がり、また 外からの物が入ってくることも無く細菌の絶好な増殖場となっているためです。口を開けて寝ている人は、特に注意が必要です。
加齢と共に口臭が強くなる傾向があるのも、唾液分泌量の減少と関連があります。
* 食事をしたら口臭が少なくなった経験は有りませんか?
あまり噛まないで食べる人、舌をチャンと使わない人は、口臭が強くなる傾向にあります。
あまり噛まないで食事をすることは、唾液の分泌も少ないし、舌の表面に適度な刺激や食べ物自体がすれる事での清掃効果も少ないので口臭が強くなり易くなります。
* 病的なものから来る深い虫歯、歯周病(歯槽膿漏:シソウノウロウ)、智歯周囲炎(親知らずの歯の周りが腫れる病気)は当然歯科医院で治してもらって下さい。
* 口の中にスプレーをするタイプや洗口剤、香りの粒が入ったカプセルがコンビニエンスストアーやドラッグストアーで売られていますが、基本的には臭いを覆い隠すようなマスキング効果で根本的な解決法でなく一時的なものである事に注意して下さい。また逆に臭いを強くさせてしまう原因にもなります。(だからまた口の中に入れたくなってしまったり・・・)
日本では薬事法(薬関係の法律規制)がありますから、強い成分や凄く効く成分を入れて販売出来るハズはありません。
スプレータイプや洗口剤にはアルコール(WHOでは、メーカーに入れないよう注意しています)が入っている製品が多数あります、一時的な清涼感は確かにありますが子供達も使う可能性が有りご家庭では特に取り扱い注意です。含有%はワインや日本酒以上の濃度もあるからです、またアルコールの使用により口腔内を乾燥させ結果的には口臭を強くさせてしまいます。ドライマウスの方は当然使用してはいけません。
カプセルや粒タイプではミント系のスッキリ感で使用者ご本人は何となく口臭が消えている様に感じていますが実際は臭いを覆い隠すようなマスキング効果で根本的な解決法ではなく一時的なものです。ミントの刺激を抑えるために糖類が入っている製品が多数有りますが舌苔に餌をまいている様なものです。
* 緑茶の葉の粉末が口臭物質を取り除いてくれるとの報告があります。ブリティシュ・コロンビア大:八重垣教授の発案で、六割も消臭効果があります。
緑茶の葉の粉末を舌の上で転がして、飲み込みます、その後に口臭を測ると、六割も臭い物質が減っていました。これは舌苔の中に緑茶のカテキンが潜り込んで口臭物質を取り除いてくれると考えられるからだそうです。実験では緑茶を粉末にした錠剤を砕いたものを使っていましたが、市販の抹茶でも同じだそうです。この効果は2〜3時間持続します。(リンク→メディアに出〜た・予防歯科'2002)
| * 取り外し式の義歯(入れ歯)をお使いの方へ |
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一見ツルツルしているように見える義歯(入れ歯)のプラスチックの表面ですがきめの細やかさが有りません、臭いの原因となる細菌が繁殖しやすいので義歯(入れ歯)用の洗剤を使い綺麗に管理する必要があります、水洗いだけでは特有の嫌な臭いが出てくることになります、注意しましょう。
また、プラスチックと金属部品の接合部分やバネ(鉤)の付け根は特に磨き残しが出やすく細菌が繁殖しやすい場所です。入れ歯専用の歯ブラシや細くて小さい筆状のブラシ、歯間ブラシなどを使って磨き残しの無いようにしましょう。
尚、入れ歯のプラスチック部分は歯ほどの耐摩耗性を持っていません、普段使っている歯磨き剤では必要以上にプラスチックを磨耗させてしまいます。専用の入れ歯用洗剤を使いましょう。使い方は各々の製品の説明書にしたがって下さい。
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C:意外と忘れられている部位がこの扁桃部の周囲です。
扁桃部の細かい凸凹の表面積はタタミ 12畳分以上と言われています。
口呼吸(普通は鼻で呼吸をしますが、口で息をする事→リンク:口呼吸(こうこきゅう)は、万病の元!)で慢性扁桃病巣感染症がおきやすくなります。
鼻呼吸に戻れば乾燥吸気が原因で起きた扁桃組織の慢性炎症の原因は取り除かれる事になります。
自分だけで口呼吸(→リンク:口呼吸(こうこきゅう)は、万病の元!)が治せない時は以下の製品が効果的です。
デンタルエイド社の開発した「マウスエイド」(リンク→こちらをクリックして下さい)や、
口腔筋機能療法器具「パタカラ」(リンク→こちらをクリックして下さい)。
後鼻漏(こうびろう)により臭いを発します。、膿汁に含まれているタンパク成分はバクテリアに分解されそれ自体が揮発性硫黄化合物を形成します。朝起きて咳きや痰がやたらに出る方はその可能性が高い。予防対策→耳鼻咽喉科での治療が必要です。
D:(口に至るまでに呼気が既に臭っているケース)
咽頭部より下、喉頭部及びその周囲に病気がある場合。
専門家に診断、治療を依頼してください。
E:(口に至るまでに呼気が既に臭っているケース)
呼吸器系に問題がある場合。
肺の疾患は専門家に診断、治療を依頼してください。
呼吸器系に問題がない場合。
腸機能の低下により便秘が起こり、腸内にメタンガス系がたまり小腸で血液に入り、全身をめぐります。
肺で交換され、呼気中のメタンガス濃度が高くなり、いわゆる「オナラ臭い口臭」が肺より出てきます。
便秘は肝機能も低下させます、ヨーグルトなど乳酸菌飲料は大人では必要なものです。
牛乳やヨーグルトなど乳酸飲料は臭いを覆い隠すマスキング効果もありますので、臭いの強く出やすい(ニンニク、ニラ等が入った)食事を食べた時は一緒に飲むと比較的効果があります。飲んだ後には口腔内を良く清掃し乳製品が残って無いようにしてください。これは乳成分(硫黄成分に富むタンパク質)が舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク)のバクテリアによって分解され口臭の元となるからです。
F:(口に至るまでに呼気が既に臭っているケース)
食道、胃など消化器系に問題がある場合。
専門家に診断、治療を依頼してください。
食道、胃など消化器系に問題がない場合。
食べた物がまだ胃などに残っていて、臭う元がゲップや逆流により口腔まで上がって来る事により発生する。
臭いの強く出やすい(ニンニク、ニラ等が入った)食事を食べた時はパセリ油、マッシュルームエキスが入った製品「ブレイスケアなど」が取り合えずは有効。
食べ物としては、パセリ、大葉、クレソン、ケール(青汁の元)を一緒に食べると少しはましになります。
牛乳やヨーグルトなど乳酸飲料はマスキング効果がありますので一緒に飲むと比較的効果があります。飲んだ後には口腔内を良く清掃し乳製品が残って無いようにしてください。これは乳成分(硫黄成分に富むタンパク質)が舌苔(:ゼッタイ=タングプラーク)のバクテリアによって分解され口臭の元となるからです。
腸機能の低下により便秘が起こり、その結果有毒ガス(?)が発生し肺で呼気として排出される。詳しくは上記E:に書いてある通りです。
舌磨きの方法
口臭のほとんどは、舌磨きで防げます。毎日の歯磨きと舌の清掃の組み合わせによって、効果的に口臭を予防しましょう。
また、口臭予防だけでなく、高齢者の味覚機能の回復や肺炎、子どもの慢性中耳炎などにも効果があると報告されています。
* タング(舌)クリーナーには大きく分けて、舌ブラシタイプと舌ベラタイプの2種類あります。
清掃効果は舌ベラタイプの方がありますが、慣れないと舌を傷つけやすく結果として口臭を強くしてしまう可能性があります。
初心者は先ず舌ブラシタイプから入った方が歯ブラシにも似てますのでやり易いと思われます。
唾液の分泌量の少ない方、口腔粘膜が弱い方や介護者はフレッシュメイト ソフトをお勧め致します。
A 舌ブラシタイプ(フレッシュメイト ソフト:手前側)の使用方法

↓@ フレッシュメイト ソフトのブラシ側を軽く舌にあて、中央正面奥(後方2/3が一番たまります)から手前に向かってなでるように軽く一度引きます。

→A 右側、左側も同様に奥から手前に軽く引きます。これを4〜5回行ってください。
舌の奥に異物が入った時に嘔吐しやすい方は、息を吐き出しながら動かしてください。
B 口臭の原因となります舌苔(ゼッタイ)をこぼさないよう口の外へ出し、口の中をよくすすぎましょう。
C 1日1〜2回で充分効果があります。 1回であれば、朝の歯磨き時に歯ブラシ磨きに先立って行った方が行いやすい。(喫煙者は1日3〜4回)
D フレッシュメイト ソフト(舌ブラシタイプ)は、3週間でお取り替えください。
B 舌ベラタイプ(ウーリット)の使用方法

↓@ ウーリットの波形部分を軽く舌にあて、中央正面奥(後方2/3が一番溜まります)から手前に向かって軽く一度引きます。

→A 右側、左側も同様に奥から手前に軽く引きます。これを2〜3回行ってください。
舌の奥に異物が入った時に嘔吐しやすい方は、息を吐き出しながら動かしてください。
B 口臭の原因となります舌苔(ゼッタイ)をこぼさないないよう口の外へ出し、口の中をよくすすぎましょう。
C 1日1〜2回で充分効果があります。 1回であれば、朝の歯磨き時に歯ブラシ磨きに先立って行った方が行いやすい。(喫煙者は1日3〜4回)
D ウーリット(舌ベラタイプ)は衛生面から、3〜4ヶ月でお取り替えください。
W効果で口臭予防!
タング(舌)クリーナーとフッ素ジェルを合わせて使うと効果的!
フッ素ジェルの主成分(フッ化第一スズ)は、舌に繁殖する細菌やムシ歯の原因菌を抑える効果があり、口臭やムシ歯を予防できます。
歯磨き時の一番最後にご使用下さい。フッ素ジェルの一般的な使用方法(リンク→フッ素ジェルの使い方)を行い、最後にブラシに少量取り舌全体に広がるように塗ります。
オールマイティでどこでも大体入手し易いタンブラシ・タンジェル(ノーブルジャパン(株)製品:リンク→こちらをクリックして下さい)も有名です。
誤(ゴ)注意!
* 発熱・風邪・咳などの症状がある時、舌があれている時や異常があらわれた場合には、使用を中止してください。
* 過度の舌磨きをしないようにして下さい。舌粘膜を傷つけますと返って口臭は強くなります。
* 唾液の分泌量の少ない方、口腔粘膜が弱い方は特に過度の舌磨きをしないよう注意して下さい
* いずれのクリーナーでも柄は握るように持たず、二本の指で軽く持ち、優しくそ〜と撫でるように使うのがコツです。
* 舌の清掃以外の目的に使用しないでください。
*参考までに*
* 舌表面は体調をも表します。
* 飲みすぎで二日酔い、熱発などで脱水状態になると舌苔が多く認められるようになる。
* 子供でも高熱が続くと同様に舌苔が認められ、強い口臭が出る。
子供の慢性中耳炎が舌磨きで治った報告もあります。(キシリトールの使用でも同じ報告があります。)
* 女性では、月経の周期によって口臭が一時的強くなる場合があります。また、女性ホルモンの使用者も同様に強くなる可能性があります。
何れも唾液の濃度が濃くなるからで、口腔内の水分補給や舌磨きの回数を増やす事で解決出来ます。
* アレルギー性疾患治療薬のひとつである、トシル酸スプラタスト(商品名:アイピーディ カプセル、アイピーディ ドライシロップ)から臭いの元となるジメチルサルファイド(揮発性硫黄化合物)(VSC)が生じ、口臭が発現する事があるとの報告が厚生労働省医薬局監修の「Drug Safety Update 医薬品安全対策情報 2002年9月号」 でなされました。
対策としては→臭いが強くでる方は、薬を変更して頂くよう担当先生に御相談ください。
* 舌磨きは口臭を減ずるだけではなく、口腔全体の細菌量を減らします。つまり虫歯や歯周病の予防にも役立ちます!
*参考文献・メディア*
サヨナラお口の臭い 医歯薬出版
アポロニア '2000/1 日本歯科新聞
日本歯科評論 '2000/3
ナース・マグ '2000/4 メディカ出版
Fresh mate Q&A 亀水化学工業
歯界展望 Vol 95 No4 '2000/4
日本歯科医師会雑誌 第29巻第3
Coompendium Oct/'2000 Vol21 10A
くちびる体操 マキノ出版
NHK' 2002/5/29 8:00 ためしてガッテン 「歯周病」
Drug Safety Update 医薬品安全対策情報 厚生労働省医薬局監修 2002年9月号
きょうの健康「気になる口のトラブル」(3)−息・さわやかですか?口臭 NHK教育テレビ 2006/10/04 13:05